所有とレンタルを比較した場合、使用頻度が多いなら所有がお得です。
たとえば会社員が車通勤をする場合は自家用車を所有するべきですし、休日を含めてたまにしか乗らないならレンタカーやカーシェアを利用した方がお得になります。
ビジネスに関しては使用頻度や元を取れるかだけで判断してはいけません。
リースなどの選択肢も含めて、様々な観点から比較検討することが大切です。
ビジネスは利益を出すことを目的にしています。
使用頻度が多くて耐久性が高いものを使い続けるなら、所有の方が断然お得です。
レンタルには様々なメリットがありますが、コストが高すぎる場合は慎重に検討してください。
オフィスなどに設置するOA機器は所有ではなくリースが主流です。
長い目で見れば所有した方がお得ですが、リースの場合は故障してもすぐにリース会社が修理・交換などの対応をしてくれます。
万が一の際に業務が滞るリスクを回避できることから、リースの方が堅実な選択だと言えます。
また、リースならOA機器の買い替えやメンテナンスなどに労力を費やす必要がありません。
所有かレンタル・リースで迷った際は、労力や手間、人件費なども考慮して検討しましょう。
営業スタッフが1人1台の車を使う場合、スタッフが減ってしまった場合は必要な車の台数も減ります。
所有していた場合は車が余って稼働しなくなり、購入して間もないタイミングで売れば損失が出ます。
レンタルであれば返却などで簡単に車両の増減が可能です。
リースの場合は契約満了前の解約になると、違約金を取られるケースがあるので注意しましょう。
今回も分かりやすく乗用車などの事例で解説します。
車の使用頻度が低い場合は所有よりレンタルの方がお得です。
都市部で駐車場を借りないといけない場合は、車を所有する維持費も高額になります。
使用頻度が少ない場合、個人のレジャー使用であればレンタルの方が間違いなくお得ですが、ビジネスではレンタルの方がいいとは言い切れません。
レンタカーやカーシェアは予約が埋まっていると使用することができず、ビジネスシーンでチャンスを取りこぼすリスクが発生します。
所有はいつでも手続き不要で簡単に使えるメリットがあるため、導入コストや維持費とは別の観点で会社の利益に影響を与えます。
使いたい時にすぐ使えなかった場合のリスク・デメリットを考慮して検討しましょう。
業務に必要なものはレンタルでも所有でも経費計上できますが、高額な設備などを所有した場合は購入費用を数年に分けて減価償却することができます。
たとえば100万円の設備を5年で減価償却する場合、毎年20万円ずつ経費にするだけではなく利益が出た年は35万円。
利益が少ない年は5万円などと経費計上する額を調整できるため税金対策が有利です。
利益が出ている時は、税理士などの専門家と相談しながらレンタルしていたものを所有に切り替える検討をするとよいでしょう。
ビジネスで所有とレンタルを比較する場合は、コストや利便性、営業活動・サービス品質に与える影響、故障した際のリスク、設備を増減する可能性、税制面など様々な角度から検証することが大切です。
仕事で使う設備などは収益への影響が大きいため、使用頻度の多さだけで所有とレンタルのどちらがお得か判断できません。
業種やビジネスのスタイル、将来的な計画を踏まえて慎重に検討してください。
迷った時は業界全体で所有とレンタルどちらの比率が高いのか調査してみるとよいでしょう。